コリン・アレクサンダー・マクヒューCollin Alexander McHugh, 英語発音: [ˈkɑlɪn ˌælɪgˈzændɚ məˈkju]; 1987年6月19日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州ネイパービル出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。愛称はスナップ・ドラゴン2

経歴

プロ入りとメッツ時代

2008年のMLBドラフト18巡目(全体554位)でニューヨーク・メッツから指名され、6月8日に入団。契約後、傘下のアパラチアンリーグのルーキー級キングスポート・メッツでプロデビュー。12試合(先発8試合)に登板して1セーブ、防御率4.17、41奪三振を記録した。

2009年はA-級ブルックリン・サイクロンズでプレーし、14試合に先発登板して8勝2敗、防御率2.76 、79奪三振を記録した。

2010年はA級サバンナ・サンドナッツでプレーし、28試合(先発20試合)に登板して7勝8敗1セーブ、防御率3.33 、129奪三振を記録した。

2011年はA 級セントルーシー・メッツで開幕を迎え、9試合(先発6試合)に登板して1勝2敗1セーブ、防御率6.31、39奪三振を記録した。5月にAA級ビンガムトン・メッツへ昇格。18試合(先発16試合)に登板して8勝2敗2セーブ、防御率2.89、100奪三振を記録した。

2012年はAA級ビンガムトンで開幕を迎え、12試合に先発登板して5勝5敗、防御率2.41、65奪三振を記録した。6月にAAA級バッファロー・バイソンズへ昇格。13試合に先発登板して2勝4敗、防御率3.42、70奪三振を記録した。8月22日にメジャー初昇格を果たし、翌23日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビュー。先発起用され、7回を2安打無失点、1四球、9奪三振と完璧な内容だったが、援護がなく勝ち星は付かなかった。この年メジャーでは8試合(先発4試合)に登板し0勝4敗、防御率7.59、17奪三振を記録した。

2013年はAAA級ラスベガス・フィフティワンズで開幕を迎え、5月14日にメジャー昇格。3試合に登板して0勝1敗、防御率10.29だった。6月8日にAAA級ラスベガスへ降格し、6月15日にDFAとなった。

ロッキーズ時代

2013年6月18日にエリック・ヤング・ジュニアとのトレードでコロラド・ロッキーズへ移籍した。4試合に登板し0勝3敗、防御率9.95だった。オフの12月16日にDFAとなった。

アストロズ時代

2013年12月18日にウェイバー公示を経てヒューストン・アストロズへ移籍した。

2014年はAAA級オクラホマシティ・レッドホークスで開幕を迎え、4月22日にメジャーへ昇格した。メジャー昇格後は、先発ローテーションに定着。1試合目でいきなり12奪三振を記録し、メジャー初勝利を記録。9月にはルーキー・オブ・ザ・マンスも受賞。これは、球団史上4人目である。25試合に登板し、2桁勝利(11勝)を記録。防御率2.73、WHIP1.02という好成績を記録、また投球回を超える奪三振を記録するなど、大ブレイクを果たした。

2015年は先発として32試合に投げてチーム2位となる203.2イニングを記録。完投はなかったが、防御率3.89、19勝(アメリカンリーグ2位)7敗、171奪三振という好成績を残し、ダラス・カイケルに次ぐ準エース格として投手陣牽引の一役を担った。奪三振率は低下したものの、その分ゴロアウトが増加し、31補殺は投手としてカイケルに次ぐリーグ2位だった。

2016年は先発として33試合に登板して3年連続2桁勝利となる13勝10敗という成績を記録。ただ、2桁敗戦は自身初であり、防御率4.34も150イニング以上に投げたシーズンでは自己ワーストと、やや調子を落としたシーズンだった。守備面では無失策と堅実だった。

2017年は肘の故障で出遅れ、シーズン初登板が7月22日のボルチモア・オリオールズ戦となった。結果連続2桁勝利と規定投球回到達は途切れたが、12試合先発で5勝2敗、防御率3.55と少ない登板の中で一定の成績を残した。

2018年は開幕前にゲリット・コールをトレードで獲得したことによって先発6番手に序列が下がり、リリーフとして開幕した。結果この年は全てリリーフで58試合に投げ、6勝2敗、防御率1.99、WHIP0.91という好成績を挙げた。オフの10月29日に2018日米野球のMLB選抜に選出された。

2019年はオフの10月31日にFAとなった。

レッドソックス時代

2020年3月5日にボストン・レッドソックスと単年契約を結んだ。しかし、新型コロナウイルスの影響で出場を辞退し、開幕から制限リスト入りしたため、登板は無かった。オフの10月30日にFAとなった。

レイズ時代

2021年2月22日にタンパベイ・レイズと180万ドルの単年契約を結んだ。この年は2年ぶりにMLBに復帰し、37試合(先発7試合)に登板して6勝1敗1セーブ、防御率1.55、74奪三振を記録した。オフの11月3日にFAとなった。

ブレーブス時代

2022年3月15日にアトランタ・ブレーブスと2年総額1000万ドルの契約を結んだ。2022年の年俸は400万ドル、2023年は500万ドル、2024年は600万ドルのチームオプションとなり、バイアウトの際は100万ドルが支払われる。また給料の1%を寄付することで合意している。

2023年オフの11月3日に契約延長オプションを破棄してFAとなった。

2024年1月22日、自身のInstagramにおいて現役引退を発表した。

詳細情報

年度別投手成績

  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

  • 2023年度シーズン終了時

表彰

  • ルーキー・オブ・ザ・マンス:1回 (2014年9月)

背番号

  • 36(2012年 - 2013年途中)
  • 43(2013年途中 - 同年終了)
  • 31(2014年 - 2019年、2021年)
  • 32(2022年 - 2023年)

脚注

関連項目

  • メジャーリーグベースボールの選手一覧 M

外部リンク

  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • Collin McHugh stats MiLB.com (英語)
  • Collin McHugh (@Collin_McHugh) - X(旧Twitter)
  • Collin McHugh (@cmchugh) - Instagram

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