於札内駅(おさつないえき)は、北海道樺戸郡浦臼町字於札内にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅(廃駅)である。札沼線の区間廃止に伴い2020年(令和2年)5月7日に廃駅となった。
歴史
- 1959年(昭和34年)12月1日:日本国有鉄道(国鉄)札沼線の於札内仮乗降場(局設定)として開業。旅客のみ取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。同時に駅に昇格し、於札内駅となる。
- 1990年(平成2年)3月10日:営業キロ設定。
- 1991年(平成3年)3月16日:札沼線に「学園都市線」の愛称を設定。
- 1996年(平成8年)3月16日:札沼線(学園都市線)のうち、当駅を含む石狩当別駅(現・当別駅) - 新十津川駅間でワンマン運転開始。
- 2016年(平成28年)
- 3月26日:浦臼駅 - 新十津川駅間の運行が1日1往復のみとなり、列車の発着が1日上下各1本のみとなる。
- 11月18日:JR北海道が「将来にわたり持続可能な形で安全最優先の鉄道事業を運営する社会的な使命を果たすため」に「当社単独では維持することが困難な線区」として、北海道医療大学 - 新十津川間が「鉄道よりもほかの交通手段が適しており(中略)バス等への転換について地域の皆様と相談を開始します」と表明。
- 2018年(平成30年)10月12日:沿線4町と道による「札沼線沿線まちづくり検討会議」にて、札沼線(北海道医療大学 - 新十津川間)の廃止・バス転換で合意。
- 2020年(令和2年)
- 4月17日:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する緊急事態宣言により、4月18日から5月6日まで全列車運休措置。実質的な最終営業日となる。
- 5月7日:北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止と共に廃駅となる。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。アイヌ語の「オサッナイ(o-sat-nay)」(川尻・乾く・川)に字を当てたものである。同地の於札内川の姿を現しているとされ、乾季に川尻が乾いたこと、あるいは石狩川にそそぐ川尻の幅が広いため乾いていたとされることによる。
駅構造
単式ホーム1面1線を有していた地上駅。
石狩当別駅が管理していた無人駅。駅舎はなく、待合室が設置されていた。
2020年5月7日の北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止にあたって、同日未明にホームに設置されていた駅名標が撤去された。
利用状況
- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」。
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.8人。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.8人。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.6人、乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は0.4人。
駅周辺
集落もなく田畑と数軒の農家があるのみ。駅に至る未舗装道路の踏切には、冬期間通行止めの標識が立っている。
- 国道275号
- 北海道中央バス(滝川営業所)「於札内」停留所(国道275号沿い)
- ジェイ・アール北海道バス石狩線廃止により引き継がれた路線。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 札沼線(学園都市線)
- 鶴沼駅 - 於札内駅 - 南下徳富駅
脚注
出典
報道発表資料
新聞記事
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 長都駅 - 由来の駅名が当駅と同じ駅。
外部リンク
- 於札内|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company




