1980年のオールスターゲームは、1980年7月に行われた日本プロ野球のオールスターゲーム。
試合概要
前年、初の日本一を達成した広島東洋カープの古葉竹識監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグ優勝チーム・近鉄バファローズの西本幸雄監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)の指揮を執ったオールスターゲーム。
両軍の主力打者として数々の名勝負を繰り広げた王貞治(巨人)・野村克也(西武)が揃って出場。2人とも1980年のシーズン終了後に引退した。退く彼らに代わるように、江川卓(巨人)や木田勇(日本ハム)、岡田彰布(阪神)らフレッシュな選手が初出場した。
第1戦は1980年代幕開けを象徴すべく、阪神タイガースのゴールデンルーキー・岡田彰布が全セの代打で登場した4回に勝ち越しの3ランホームランを打ち、早速MVPを獲得した。第2戦は前年の日本シリーズでも活躍した広島・山根和夫(全セ)のピッチングと近鉄・平野光泰(全パ)のバッティングが光った。なお、この2チームは1980年も日本シリーズで対決している。その広島の守護神・江夏豊は第3戦で前年の日本シリーズよろしく9回無死満塁のピンチの場面で江夏の21球ならぬ江夏の16球で全パの主軸レロン・リー、有藤通世、そして松沼博久の代打山内新一を3者連続三振に仕留め堂々のMVP。
選出選手
- 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。
試合結果
第1戦
オーダー
第2戦
オーダー
第3戦
オーダー
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
- 第1戦:7月19日
- 関西テレビ≪フジテレビ系列≫ 実況:出野徹之 解説:岡本伊三美、吉田義男 ゲスト解説:藤原満(南海)、松岡弘(ヤクルト)監督およびヒーローインタビュー:塩田利幸
- ここ3年間はTBS系列で放送されていたが、今回は1968年以来フジテレビ系列で放送(土曜では初)、19:00の『ズバリ!当てましょう』(第2期)と19:30の『土曜ナナハン学園危機一髪』を休止して放送した。なお18:30は人気アニメ『タイムボカンシリーズ タイムパトロール隊オタスケマン』が存在するので、18:30からは開始しなかった。
- NHK総合(中継録画・スポーツアワーに内包) )実況:西田善夫 解説:上田利治
- 関西テレビ≪フジテレビ系列≫ 実況:出野徹之 解説:岡本伊三美、吉田義男 ゲスト解説:藤原満(南海)、松岡弘(ヤクルト)監督およびヒーローインタビュー:塩田利幸
- 第2戦:7月20日
- TBSテレビ 実況:渡辺謙太郎 解説:牧野茂 ゲスト解説:張本勲(ロッテ)
- NHK総合(中継録画・スポーツアワーに内包)実況:西田善夫 解説:藤田元司
- 第3戦:7月22日
- 日本テレビ 実況:小川光明 解説:広岡達朗 ゲスト解説:山内一弘(ロッテ監督)監督およびヒーローインタビュー:浅見源司郎
- NHK総合(中継録画・スポーツアワーに内包)実況:西田善夫 解説:加藤進
ラジオ中継
- 第1戦:7月19日
- NHKラジオ第1 解説:鶴岡一人、川上哲治
- TBSラジオ(JRN/朝日放送製作) 解説:皆川睦雄 ゲスト解説:張本勲
- 文化放送(NRN/ラジオ大阪製作) 解説:辻佳紀、別所毅彦 ゲスト解説:小川亨(近鉄)
- ニッポン放送 実況:宮田統樹 解説:関根潤三、金田正一
- ラジオ関東(現・ラジオ日本)(独立系) 解説:国松彰、笠原和夫
- 毎日放送 解説:米田哲也、杉浦忠 ゲスト解説:香川伸行(南海)
- ラジオたんぱ(現・ラジオNIKKEI)第1放送 解説:秋本祐作
- 第2戦:7月20日
- NHKラジオ第1 解説:加藤進、上田利治
- TBSラジオ(JRN) 解説:森昌彦 ゲスト解説:張本勲
- 文化放送(NRN) 解説:豊田泰光、別所毅彦、関本四十四
- ニッポン放送(毎日放送にもネット) 実況:枇杷阪明 解説:土橋正幸、近藤和彦 ゲスト解説:山内一弘
- ラジオ関東(独立系) 解説:堀本律雄、黒江透修
- ラジオたんぱ第1放送 解説:宇野光雄
- 第3戦:7月22日
- NHKラジオ第1 解説:川上哲治、藤田元司
- TBSラジオ(JRN) 解説:牧野茂 ゲスト解説:張本勲
- ニッポン放送(NRN) 実況:深澤弘 解説:関根潤三
- ラジオ関東(独立系) 解説:国松彰、有本義明
- ラジオ大阪(ローカル)解説:辻佳紀、池辺豪則
特記事項
前年までMVPは「殊勲選手賞」として表彰されてきたが、1980年度から「最優秀選手賞」と名称変更され、敢闘賞・打撃賞・優秀投手賞は優秀選手賞に統合された。
関連項目
- オールスターゲーム (日本プロ野球)
- 日本野球機構
- 日本プロフェッショナル野球組織
外部リンク
- NPB公式記録
脚注




